加世田病院トップ > 診療科案内 > 心療内科・精神科

外来案内 Outpatient Information

診療体制

診察は月曜日から金曜日までとなっております。予約診療優先となりますが、患者さまの状態により前後する場合があります。ご了承下さい。
受診をご希望される方は、まずはお問い合わせください。

診療内容

うつ病

こころの症状

  • 気分の落ち込み、意欲の低下、あせり・罪悪感、思考力の低下など

からだの症状

  • 眠れない、眠りが浅く、朝早く目が覚める。朝、目が覚めたときが1番ゆううつである、睡眠不足から頭痛や肩こりに悩まされる
  • 食欲がなくなる、何を食べてもおいしいと思えず砂をかんでいるようだ、体重が減った(または増えた)、胃がもたれる、むかつきがある
  • 体の動きが遅くなる、体がだるい、疲れやすいなど

パニック障害

  • 死ぬのではないかと思うほどの恐怖感、胸(心臓)がドキドキする、呼吸が速くなる、発汗、身体の震え、吐き気、めまい、胸の痛みや不快感、気が遠くなるなど

強迫性障害

  • 何度も手洗いや掃除をする
  • 鍵をかけたか、ガスの元栓を締めたか、何度も同じことを確認する
  • 順序正しいことや左右対称であることにとらわれるなど

社会不安障害

  • 人前で話したり、自分が注目される場面で過度に緊張したり強い不安を感じる
  • 人からどう思われているか不安になり、人前にでるのを避けたくなることがある
  • 人前で文字を書かないといけないときに手が震えて字がうまく書けない
  • 周囲の視線が気になる、目上の人に紹介されると息苦しさ、めまい、震えなどの症状がでる
  • 電話に出ると声が震える、人前で電話をすると周囲が気になり、会話ができないなど

認知症

  • 記憶障害、徘徊、失禁、昼夜逆転、帰宅願望、物取られ妄想、暴言暴力行為など

統合失調症

  • 悪口を言われていると感じる、後をつけられていると感じる
  • 監視・盗聴されていると感じる、他人から危害を加えられていると感じる
  • 誰かに命令されていると感じる、自分の考えや行動が他人の声で聞こえてくるなど

主な治療

精神科・心療内科の治療は、精神科医が薬物療法を行いながら、併せて、面接を通して人間関係の改善や社会適応能力の向上を図るための指示や助言等を行います。
薬物療法と精神科医との面接に並行して、デイ・ケアなどの治療プログラムを受けることもできます。
症状が重くて、外来治療では治療効果があがらないとき、十分な休養が必要なときなどには、入院治療を提案する場合があります。

精神科訪問看護

精神科医療において経験豊かなスタッフが皆さまのご自宅にお伺いし、日常生活について相談や援助を行います。

こんな時にご相談下さい

  • 入退院のときに相談する人がいない
  • 話し相手がいない
  • 夜眠れない、日中眠気が強いなど生活のリズムが整わない
  • 治療についてよく分からない、薬がきちんと飲めない
  • 人とうまく話したり、付き合ったりすることができない
  • ご家族の方が、患者さまとどのように接したらよいか分からない
  • 社会資源(デイケア、グループホーム、作業所など)の情報を知りたい
  • 患者さまだけではなく、ご家族の相談にも応じます

精神科デイケア

同じような悩みを持つ方々が集まって、気兼ねなく過ごして貰う場所です。
以下のような悩みや思いなどがある方が参加できます。

  • 退院したが調子が良くない
  • 生活のリズムを整えたい
  • 人と上手に付き合えるようになりたい
  • 安心して社会生活を送りたい
  • 働きたいが自信がない
  • 福祉サービスの利用について知りたい

自分たちの生活の場としてデイケアを利用できます。また、1人ひとりの目標に合わせた集団活動や個別のプログラムを利用しながら、生活技能の向上や就労などの社会復帰に対する能力(スキル)を身につけ、より良い社会参加ができるようになることをお手伝いします。

病棟について

一般精神科病棟

患者さまが社会復帰し、社会生活がその人らしい生活が送れるように多職種で連携し、個別性を生かしながら支援しています。
治療内容は、総合治療を目的とした入院棟として、神経症性障害、気分障害、統合失調症、器質性精神障害と多岐にわたっています。

ストレスケア病床

病室は完全個室になっております。
静かな環境の中で早期の回復と社会復帰を目標としています。

病室(完全個室)

認知症対応型病棟

安全に入院していただくことが出来る環境を整え、適切なお薬の選択をすることと、お薬以外の支援・リハビリテーションを行っています。
これまでの認知症ケアの経験を活かし、ご本人らしさと尊厳を大切にし、笑顔がうまれる関わりを目指しています。
病棟では、定期的にリハビリテーションのプログラムを実施しています。

  • 回想法(なつかしい音楽、映像、物品を利用)
  • 季節を感じる園芸や散歩 など

物忘れ外来

物忘れには正常加齢によるものと病的認知症の初期段階とがあり、早期診断が重要となります。
物忘れ外来では、ちょっとした物忘れが病的認知症によるものかどうかを診断し治療を行います。

最近、こんな物忘れはありませんか?

  • 大切な物をなくしたり、置き忘れたりする。
  • 何度も同じことを言ったり、聞いたりする。
  • 日付を忘れ何回も確認する。
  • 同じ物を何回も買ってしまう。
  • 通帳や保険証・カギなどをなくして作り直す。など

加齢による物忘れと認知症の違い

人は加齢によって物忘れが増えていきます。
この加齢による物忘れと認知症は一見似ているように見えますが、認知症は「起こったことをすっかり忘れてしまう」という特徴があります。
例えば、加齢による物忘れは「夕飯を食べた事は覚えているが、何を食べたのか思い出せない」のに対し、認知症は「食べた事を思い出せない」といった違いがあります。このため、認知症の方はご飯を食べたばかりでも「ご飯はまだ?」と言ったりするのです。

物忘れ外来の診察の流れ

  • 年齢に伴う物忘れ
  • 軽度認知機能障害
  • 認知症(アルツハイマー病、脳血管性認知症など)
  • 治療により回復する物忘れ(慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症、うつ病 など)

物忘れには、年齢による「正常な物忘れ」、認知症になりやすいとされる「軽い物忘れ」や「病気による物忘れ」があります。
病気による物忘れであっても、早期発見や適切な治療を行うことによって回復するものもあります。
また治療の方法が無いとされてきたアルツハイマー病などでも適切な薬物選択や生活指導を行うことで症状の進行を遅らせることが期待されています。
当院では「物忘れ」を早く発見し、適切な治療につなげられるように、脳神経外科と精神科の専門医による診察、神経学的検査、神経心理検査、画像検査などを用いて、総合的な診断・治療を行います。

物忘れ外来

治療までの流れ 1問診 2心理検査 3頭部MRI検査 4担当医による診断・治療